「小川の辺」雑感
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平日だし、梅雨空なので、あまり混んでないかと思い、MOVIE ONに行ってみました。
16時05分からの上映。
大きな劇場で30人くらいのお客さんだったでしょうか。
人間の内面を坦々と描いた映画です。
言葉も少ないです。
あえて省略しているようにも見えます。
登場人物それぞれの思いは、多くは、佇まいというか、所作というか、雰囲気というか、そういうもので表現されます。
主人公は、東山紀之さんが演じています。
内面の葛藤、そして覚悟のようなものが感じられました。
覚悟の上は、迷いは残るとしても、それを見せることはありません。
前へ進むのみです。
そして、そのような中でも、周りの人間を思いやる心の余裕があります。
この映画は、人間の内面こそがドラマティックなんだと言っているのかもしれません。
東山さんを通じて、武士とはこういうものだったのかなと、少々垣間見たような気がします。
二転三転のストーリーがあるわけではなく、エンターテイメントを期待すると違うかもしれません。
しかし、余韻の残る映画でした。
若干、想像力を働かせなければならない映画かもしれませんね。
そういえば、篠原監督の「山桜」もそんな映画でした。
いい映画だと思うのですが、通行人の演技にはどうも違和感。
何か、場面から浮いてるような気がします。
演技過剰ではないでしょうか。
吉村知事や市川市長出演しているのですが、涙をのんでカットした方がよかったのではないでしょうか(笑)。