突然の北の大地(2)
目が覚めた。
1時30分頃か。
大広間の電気は明るいまま。
話声が聞こえる。
従兄弟のようだった。
それにしても、話相手をしている女性は誰だろう?
また目覚めた。
3時30分頃だったか。
まだ話は続いている。
5年ほど前に亡くなった従兄弟の兄の話をしているようだった。
寝ないのだろうか。
線香を絶やさないためか。
また、うつらうつらした。
5時。
外が明るくなってきた。
今度は起き始めた人もいる。
パジャマでないので、トイレにも行きにくい(笑)。
6時。
服を着て布団から出た。
それにしても、眠い。
7時。
親戚の羽幌町議が町を案内してくれるというので、車に乗せてもらった。
今日は涼しいようで一安心。
車窓から見る街並みは、本州とは、やはり違った雰囲気。
家と家の間隔がゆったりしているせいか。
羽幌温泉とバラ園。
天売島、焼尻島へのフェリー乗場。
かすかな記憶のある母の実家跡。
お寺に戻って朝食。
今日はバイキング(笑)。
何だかわからないものを皿に載せて食べてみたら、練りウニだった。
美味しい。
もう少し載せておけばよかったと、少々後悔(笑)。
歯科医院の予約キャンセルや飛行機の予約はしたが、あとは控室で横になっていた。
従兄弟から、お疲れのご様子と言われる始末。
10時から葬式。
焼香の時、名前を呼ばれた。
11時に出棺。
おじさんの顔を見た。
知ってる顔と少し違うようだった。
最後の別れをした。
斎場にも行った。
14時頃に終わる見込みとのこと。
一度、寺へ戻った。
みんな、お清めの塩の袋を開けて、手に塩を振りかけている。
そうか、こうするのか。
みんなに習った。
時間の関係もあるので、14時を待たずに失礼することになった。
また来ることがあるだろうかと思いながら、羽幌町をあとにした。
今度は海岸道路を札幌へ向かって、ひたすら南下。
苫前町の店に寄って、タコ試食。
亡くなった、おじさんも漁師をしていた。
おじさんの穫ったタコも滅法美味しかったことを思い出す。
タコも煮方で随分と味が違ってくるらしい。
増毛町の店にも寄った。
夕方、札幌到着。
その日は札幌のおばさんの家に泊めてもらうことになった。
久し振りのシャワーでようやく人心地。
おばさんや従姉妹達と話をしながら、夕食。
ウニほたて丼、甘エビ、タコ、ホッケ、全部美味しかった。
おばさんの昔話も一際パワーアップ。
知らない話も多かった。
布団に入ったのは、23時頃だったろうか。