今週の読書
織田信長など歴史上の偉人を主人公にした小説のほか、市井ものもあるんですね。
たまたま手に取った、とびきり屋見立て帖シリーズの連作。
第2作の「ええもんひとつ」と第3作の「 赤絵そうめん」読んでみました。
これが面白い。
舞台は幕末の京都。
主人公は道具屋を営む若夫婦。
本の帯にもあるのですが、夫婦のやりとりがはんなりとしていて、心地良いのです。
ただはんなりとしているだけではなく、商売の厳しさ、面白さも描かれています。
いろいろな出来事を通じて、夫婦の心の奥底にある芯の強さのようなものも感じられます。
風雲急を告げる幕末の京都ですから、桂小五郎さんや幾松さん、坂本竜馬さんまで登場し、エンターテインメント性も十分!
いろいろな道具の説明も楽しいです。
テレビドラマになっても面白いんじゃないかと思うくらいなのですが、テレビじゃ本物の道具が揃わないので、リアリティなくなっちゃうのかな~。