今週の読書
岩下さんといえば、時折コメンテーターとしてテレビに出演し、なんか妖しい雰囲気を漂わせている紳士。
新橋演舞場で働いていたことがあり、現在は、著述家であり、國學院大學客員教授でもあるそうです。
本の中で、話題は多岐に及び、服装についてもふれています。
著者によれば、服装は、立場、身分、状況を表す「しるし」だそうです。
目下の者ほどきちんとした格好をしないとならず、逆に、目上は寛いでも許されるとのこと。
それが証拠に、二条城での大政奉還の絵を観ても、将軍(徳川慶喜)は羽織袴なのに、家来は裃でしょうというご指摘。
あんまり考えたことなかったけど、そう言われてみれば、確かにそうですね。